再婚相手も「価値観が合う人」がいい?
「価値観の合う人と結婚したい」
婚活をしている方から、よく聞く言葉です。
もちろん、お金の使い方や家族との付き合い方、仕事への考え方など、大切にしていることが近い相手なら、
一緒に生活しやすいこともあると思います。
でも、そもそも、すべての価値観が合う人っているのでしょうか。
違う家庭で育ち、違う人生を歩んできた二人です。
私はよく、
「結婚は、異文化コミュニケーション」
だと思っています。
🍃「普通」は、育った家庭によって違う
例えば、お正月のお雑煮。
お餅は丸いのか、四角いのか。
焼いてから入れるのか、そのまま煮るのか。
すまし汁なのか、味噌仕立てなのか。
入っている具材だって、家庭によって違います。
どれが正しいということではありません。
子どもの頃から食べてきたものを、それぞれが「普通のお雑煮」だと思っているだけです。
結婚生活にも、これと同じようなことがたくさんあります。
例えば家事ひとつとっても、
食洗機を使うのか、使わないのか。
使うとしても、お皿をどの向きに入れるのか。
そんな小さなことにさえ、それぞれの「普通」があります。
実家との付き合い方もそうです。
家族の誕生日には、必ずみんなで集まるのか。
お盆とお正月には、親戚みんなで集まって挨拶をするのが当たり前なのか。
もっと小さなことなら、
家の中で鼻歌を歌うことさえ、「楽しい人だな」と思う人もいれば、「うるさいな」と感じる人もいる。
どちらが正しいということではありません。
それぞれの家庭や人生の中でつくってきた「普通」があるだけです。
🍃「価値観が一致しない」と「価値観が合わない」は違う
すべての価値観が一致する人と巡り合えたら、それはもう奇跡に近いことだと思います。
きっと「運命の人」と呼びたくなるくらいでしょう。
でも、価値観が一致しないことと、その人と価値観が合わないことは、同じではありません。
例えば、旅行でも、
「私は予定を決めて動きたい」
「僕はその日の気分で決めたい」
と、二人の考え方が違うことがあります。
そこで、
「じゃあ1日目は私のプラン、2日目はあなたのプランで過ごしてみよう」
と、二人なりの方法を話し合う。
そして大切なのは、相手の「普通」を自分も一緒に楽しんでみることだと思います。
「私はこうしたい」だけではなく、
「あなたのやり方もやってみよう」
と思えること。
自分とは違う過ごし方をしてみたら、今まで知らなかった楽しさに出会うことだってあります。
一度結婚を経験し、さまざまな人生経験を重ねてきたからこそ、違いをなくそうとするのではなく、違いとの付き合い方を二人で見つけていく。
それが大切です。
🍃大切なのは、違ったときにどうする人なのか
ただ、結婚生活では、旅行のように「半分ずつ」にできることばかりではありません。
二人の考えが違ったとき、
「そんな考え方は理解できない」
「普通はこうでしょう」
と、自分の考えを正解にしてしまうのか。
それとも、
「あなたはそう考えるんだね」
と、まず相手の話を聞けるのか。
そして、
「じゃあ二人ではどうしようか」
と話せるのか。
結婚生活ではこちらのほうがずっと大切です。
価値観が合うかどうかだけではなく、価値観が違ったときに話し合える人なのか。
婚活中には、そんなところを見てほしいと思います。
🍃「普通はこうでしょう」が増えると苦しくなる
結婚生活で気をつけたい言葉の一つが、
「普通はこうでしょう」
だと思っています。
「普通、夫ならこうするでしょう」
「普通、妻ならこれくらいするでしょう」
「普通、親とはこう付き合うでしょう」
でも、その「普通」は、どこから来たものでしょう。
自分が育った家庭かもしれません。
前の結婚生活かもしれません。
周りの夫婦を見てできたものかもしれません。
もちろん、自分が大切にしている考えを持つことは必要です。
でも、それを相手にとっても同じ「普通」だと思ってしまうと、二人の間に苦しさが生まれることがあります。
自分の普通と、相手の普通は違います。
同じ家庭で育った兄弟でさえ、通った学校も、出会った友人も、その後の経験も違います。
まして、まったく違う家庭で育ち、違う人生を歩んできた二人です。
「普通」が違うのは、当たり前です。
🍃何でも合わせればいいわけではありません
だからといって、
「価値観なんて違っていても大丈夫」
ということでもありません。
どうしても譲れないことは、人それぞれにあります。
大事なのは、
「違っても受け入れられること」と「自分にとってどうしても譲れないこと」を、自分自身が分かっていること。
そして、大切なところで違いがあったときに、二人で話せることです。
🍃二人の「普通」をつくっていけばいい
結婚したからといって、どちらかの家庭のやり方に、もう一人が全部合わせる必要はありません。
お雑煮だって、
「私の家はこれだった」
「僕の家ではこうだった」
と話して、
今年はこちら。
来年はあちら。
あるいは、二人が好きな新しいお雑煮をつくってもいい。
結婚生活も、それと同じなのではないでしょうか。
育ってきた家庭の「普通」を持ち寄って、
話して、
時には譲って、
時には相手に合わせてもらって。
違う家庭で育ち、それぞれの「普通」という異なる文化を持った二人が、コミュニケーションを重ねながら、新しい二人の文化をつくっていく。
私は、それが結婚なのだと思います。
もう一度、あなたらしい未来へ。
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